アオリイカの産卵を観察する時のお作法

アオリイカ産卵の観察。

「人生にがっかりした時に、何をしなきゃいけないか知りたい?ただ泳ぎ続けるんだよ!」かのディズニーの名作「ファインディング・ニモ」の中に登場するキャラクター、ドリーのセリフだそうです。なんだか今日、ジーンときた言葉。どうも、ヒトミマリです。

今日は、昨日に続き、YOSHIさんにお写真をお借りしました。

まずは、ハダカハオコゼ。すぐ近くにペアで居てました!枯葉や海藻にそっくり!!\(◎o◎)/!

ヒトデヤドリエビは、透明の体に白いラインの子がいました!スケスケボディなので、宿主のヒトデのオレンジ色が、透けて見えてるぅ!

メガネスズメダイの幼魚と成魚の間。目の後ろの水色の点と、背びれの後端の黒丸が目印!お顔の上方には水色の線があって、子ども時代の名残もまだあります。 成魚になると一気に地味になるのです、興味ある人はググってね。

アオリイカのオス!!また出くわしました!!おっきかったー!!白色になったり、黒色になったり、ひと昔前の美容院(散髪屋?)の赤と青のラインがクルクル回っている、あのアイテムを彷彿とさせます(伝わる??)。これは、メスを呼んでいる行動なんです。ちょっと離れた所にメスがいて、オスは「おーい!こっち来てここで卵を産んでよ~!」と合図を送っています。この時、ダイバーが近寄ったり、刺激したりしちゃうと、メスは「こんな危なっかしい所でなんか、産めるかいな!」と思って、卵を産みに来ないので、ダイバーは、静かにじっとこらえて待ちます。なので、アオリイカが1匹でも来ている時は、中層移動をせず、水底をそろりそろりと移動するようにするのがお作法です。あと、ライトとかも振り回したりしない方がいいです。イカは目が良いので、怪しいと思われたら大変。

これからの時期、アオリイカの産卵行動が増えてきたら、他のグループの方も産卵を一緒に観察する機会が増えてくると思うので、みんなが見られるように、去り際も、他の人の邪魔をしないよう、水底をそろりそろりと後ずさりするようにして、十分離れたところまで行ってから中層移動に切り替えるようにすると、とっても良いです♪(間違っても、アオリイカの真横を中層移動とかしちゃイヤよ♡笑)

ちなみに、もう、グラスワールドの西のガレ場のあちこちで、白い産みたてのつるんとした卵が一房も二房も三房も産んであるんですが、社長によると「水温がじわっと上がってきて、若干透視度も悪くて、春濁りの季節が始まったと勘違いして産んでるんやろな~」だそうです。水中には、カレンダーも時計も無いから、まだ2月だよ~って教えてあげる術がありませんね!(通常産卵は5月ころ)

お次は、イシダタミヤドカリの若い子。小さな貝殻に住んでる、お子ちゃまでした。グリーンのお目めがカワイイ♪

コマチテッポウエビは、黒でもない赤でもない、茶色とも少し違う、不思議な色の子でした。テッポウみたいな自慢の大きなハサミが見当たりませんぞ。

最後は、イソカサゴ。普通によく居るお魚ではありますが、この子の美しさのヒミツはどこだと思います!?

正解は、目です!目の中に、ストロボやライトの光が写ると、カミナリ?イナズマ?みたいに、キレイな光の線が、シャッシャッシャッシャッて入るんです。どこにでもいる、普通の子だからといって見逃さず、ぜひこの美しさ、神秘的な現象にふれてみて下さいね☆YOSHIさん、素敵なお写真をたくさん、ありがとうございました(*´ω`*)

さて、明日はどんな海になるかな~?いろんな生き物たちに出会えると良いな♪YOSHIさん、NAOKOさん、明日も楽しんでください~!

ではでは、またね!!ばいばいきーん\(^o^)/{花粉注意報~~私もう今さいあく~笑!)

 

 

シーマンズクラブからのお知らせ

本日の海況

  • 天気:すっきりポカポカの、はれ
  • 気温:4~13℃
  • 水温:18.2℃
  • 透視度:8~10m
  • 波高:0.5~1.0m

観察された主な生き物

カゴカキダイとアカヒメジの群れ、アオリイカ(産卵)、ハダカハオコゼ、ヒトデヤドリエビ、ワレカラ、メガネスズメダイ、イソコンペイトウガニ

アマミスズメダイyg、イラ、ホウライヒメジ群れ、イシガキフグ、ボラ群れ、タカサゴ群れ、ベニカエルアンコウ、クリアクリーナーシュリンプ、アカシマシラヒゲエビ、イソバナガニ、ミナミギンポ、テンクロスジギンポ、イシダタミヤドカリ

串本の生きもの

ハダカハオコゼ, ヒトデヤドリエビ, アオリイカ, イソカサゴ, コマチテッポウエビ, メガネスズメダイ

串本のダイビングポイント

グラスワールド, 住崎南